初めて、薬剤まで使った蘇生をみた。した、とは言えない。
できないもの。
息が出来ないかと思った。
心臓動いて。心から思った。
胸骨圧迫を続けて、挿管して呼吸管理もして、心臓を動かす薬剤を入れて。
時間があっという間に過ぎた。
心臓が動かない。血液ガスの結果は最悪だった。
血液の中のバランスは目も当てられないくらいに崩れていた。
薬を使っても使ってもダメだった。
1時間以上経過していた。
部長の先生が言った。
「お母さんに抱っこしてもらおう。」
途中から見ていられなくて、外に出ていたご両親が呼ばれた。
お母さんに抱っこしてもらった。
抱っこしてもらった時刻を確認時刻とした。
超早産児の中でも超早産の子。
普通に考えても生存率は半数未満のような週数。
分かってはいるのだけど、でも見ていて辛かった。
生きることが出来なかった子がいる。
今生きているのは、生きることが出来た子が大きくなった我々。
だから当たり前のようだけど、生きられているって幸せな事なんだと思う。
その裏には、生きることが出来なかった子たちがいるんだから。
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