法律的には、境目は22週0日です。
21週6日までは流産、22週0日になったとたんに早産です。
でも、医学的にはその数時間で変わる訳では有りません。
当然、22週台前半は予後が厳しいです。
生存率だけで言っても、半分以上となってくるのは23週後半以後と言われています。
つまり、22週0日に出産に至ってしまった場合。
初期蘇生も難しいかもだし、蘇生できても急性期を乗り切れないかもしれない、まして急性期を乗り切れたとしても完全ん後遺症無くintactに退院できることは難しいかもしれない。
例えば、26週で何らかの要因(母体要因、胎児ジストレス)があって妊娠継続が厳しければ、緊急帝王切開で出してあげます。
でも、世界的にも22週では積極的に出してあげることはしません。出さないのと出すのとで厳しさが変わらないどころか出した方が厳しいかもしれないから。
どうしても妊娠が保たなくて経膣分娩に至ってしまった場合には仕方がないですけど。
法律的には線が引けても。医学的には線は引けません。
赤ちゃんは徐々に成長し、徐々に外の世界で生きて行く準備をしていくのです。
医学が進歩したとは言っても、手助けできる限度があります。
改めて現在の限界を考えさせられました。
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