私たちが解熱薬を出す際にする説明、今まで当たり前のことのように思っていましたが、意外と親御さんは勘違いをしているということに気付きました。
解熱薬(解熱鎮痛薬)は、風邪や感染の根本的な治療にはなりません。
熱が高くて辛い、あちらこちらが痛い、という際にその症状を少し楽にしてあげる為のお薬(対症療法)です。
解熱剤を使って熱を下げたからといって、早く治るわけではありません。
38.5℃以上の時、と便宜上書いてお出しすることがほとんどですが、熱が上がっているだけで元気であれば投与の必要はありません。
それでぐったりして辛そうであれば使ってあげて、少し楽にしてあげてください。
とは言っても、子供の熱の出始めの時には、解熱剤を使っても効かないことも多々あります。
本人が比較的元気で、水分摂取もできているのであれば、風邪薬と解熱薬で様子をみていただいてかまいません。
熱が4日目になっても下がらない時、水分摂取ができないなど全身状態が悪化してきたとき、ひどい頭痛で嘔吐が止まらないなど新しい症状が出てきたときには再度受診をしてください。
という説明をすることが多いです。
意外と親御さんは、薬を飲んでいるのに熱が下がらない!と受診をすることが多い気がします。
熱の出始めは下げるのは難しいですし、そもそも子供の熱は全身状態が良ければそんなに目くじらを立てて下げる必要はありません。
熱を下げることが早く治ることにはつながりませんし、風邪薬(抗菌薬を含もうが含まなかろうが)を飲んですぐに熱が下がる訳ではないので、数日は熱は続きます。
という訳で、上記の説明になるんです。
でも、やっぱりあんまり理解してもらえない気がする。。。
うーん、親御さんの教育って難しいですね。
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