別に、私が死にたいとか、そういった話ではなくて。
医者は死に鈍感になる、って言う。
多分、良し悪しはともかくそうなんだと思います。
患者さんが死ぬ度に泣いてはいられません。
常に冷静さは求められます。
さすがに、患者さんが亡くなった時に涙がコントロールできないほどの状態はもうありません。
でも、悲しいのは悲しいです。
亡くなった方が怖いとか、そういうのは全くありません。
(これはもともと無いから、慣れた云々ではないですが。)
でも、私が怖いのは、生と死の間です。
現在進行形の死が怖いです。
いつどうなってもおかしくない状況、というのはそんなに怖くないです。
まぁ、いつ呼び出されてもいいように携帯握りしめながら寝ますけど。
私はどんどん死に向かってる時が怖いです。
以前に脳死に向かってる方を診た時の記憶が鮮明すぎるのかもしれません。
今、お休みをしてて後ろめたさがあるのか、昼寝しても夜も、よくお看取りの夢をみます。
後1日もつかどうか、とかの、私にとって一番怖い期間の夢をみます。
この恐怖もいつか慣れるのでしょうか。
悲しいけど、大丈夫なようになるのでしょうか。
2 comments:
最近レスの多い私ですが…。
村上春樹のノルウェーの森での一節
「死は生の対極にあるのではなく、我々の生のうちに潜んでいる」
という言葉をふと思い出たよ。
僕らにとって患者さんの死は(柳田国男言うところの)3人称ではなく、かといって2人称まではいかない。
ただ僕らにできるのは、生と死をつないでいる患者さんの時間の流れを止めて、その一瞬を全肯定すること。
病気に精通している人間として、そのファクターをreleaseさせてあげて、ふとrelieveさせてあげることだと思う。
これができるのはdoctorだけだと思うし、逆にdoctorが聖職だなぁと思う理由でもあるな。
同期がいないため思わず話しかけてしまうTomoでした~。
>Tomo
毎度コメントありがとうございます♪
私が何気なく書いた日記に、高尚な意見を言ってくれてありがとう。
確かに、こんなことを出来るのはDoctorだけだね。
Doctorにしか出来ない、っていうこと1つ1つをよく考えてみるとすごいことばっかりだよね。
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