Nov 29, 2008
循環が終わった
すごく楽しかった一ヶ月でした。
いい先生に当たったっていうのもあると思います。
問診、所見、サマリーは任せてくれる。
いろいろやらせてくれる。
雑用は絶対やらせない。
すごく優しくてかっこいい。
とまぁ、そんな幸せな一ヶ月でした。
では、今月何を学んだのか。
1番は、一言で言えば『O』です。
SOAPって言うのは、医療者なら分かると思いますが、
S:Subject 患者さんの訴えなど。
O:Object 診察者から見たこと。(例えば血圧、聴診、検査結果など)
A:Assessment SとOで得た情報をどう評価、解釈するか。
P:Plan 何をするか。
1ヶ月前の私はSも覚束なかったです。
1週目の私はSを書けるようになり、Sばっかりでした。
2週目の私はOを書くという発想を研修医のS先生に授けてもらい、朝のバイタル所見(血圧、脈、体温、心電図など)を書き始めました。
3週目の私は自分が取った所見も加えるようになりました。
今週の私はAやPにも挑戦しつつ、難しくて間違いまくってます。
今月の目標の一つ。
患者さんの問診と所見取るのを出来るようになる。
これは70%くらい達成かな。
サマリー(Chart)を書けるようになる。
これは50%くらい達成かな。
でも、プレゼンはやっぱり下手だし、病気や今の患者さんの状態を理解して次を考える、ということは出来ていませんでした。
でも、今日はすごく嬉しかったことがあったんです。
「明後日から違う科なんです。本当にお世話になりました。ありがとうございました。」って患者さんに挨拶に行った時に、みんなに残念がってもらいました。
「あなたにすごく励まされたのよ。本当にありがとうね」って泣いてしまったおばちゃん。
「その外科(次に私が行くところ)は病棟どこなの?近い?顔見せに来てね。」って言ってくれたおじちゃん。
患者さんにそうやって言ってもらえるって幸せだなって思いました。
さらに1つ。
今日は土曜日だったので、患者さんに会うだけで帰る予定だったんですが、途中でS先生に会って、別の患者さんを見に行くというので、ついていったんです。
ER-ICUの患者さんで、血ガス取るとかさせてもらったりしながら先生が今後の治療を考えるのを見てたんですが、その時にHOTLINEがなったんです。HOTLINEとは、救急隊からの受入要請の電話。
ER関係の場所にある電話が鳴るようになっていて、メリーさんの羊のメロディーが流れます。
そしたら、先生が「あの音にトラウマあるんだよね」って。
麻酔科を1.5ヶ月回った後にERを回ったそうです。挿管なら出来なくないですけど・・・、ラインは取れなくないですけど・・・、っていう状態だったそうです。
その話を聞いたとき、ビックリしました。今はすごく出来る先生なのに、たった5ヶ月前に、そんな状態だったなんて。なんというか、すごくホッとしました。あー、このまま頑張ってていいのかな、って。
来月は肝胆膵外科。目標は
*「A」を書けるようになること。
*プレゼンを出来るようになること。
*手技をいろいろ出来るようになること(採血・ラインなどなど)
Nov 28, 2008
ルート
循環が終わり行く訳ですが。
今日はI先生に用事があった為、本当は夕方で学校は終わりだったんですが、夜7時半ごろから10時半まで病棟でひたすら待ってました。忙しいのは分かってるから、時間が出来るまで待ちます、って言って。
その間に、研修医の先生たちとお話ししたりしてたんですが、某先生に「先生、腕貸していただけませんか?ルートを取ってみたいんです。」とお願いしたら、快く(?)了承してくれました。
で、初めて起きている人にルートを取った訳ですが。
忘れないうちに、方法を書いておこう。
<手順>
1.用意が大事!!
針、駆血帯、アルコール綿、ブルーシート、ルートの先(延長、三活、輸液)、手袋、テガダーム、テープ
何を右に置くのか左に置くのか。利き腕で違うけど。
ルートの先を準備。つなげて、空気抜いて。
手袋をして、ブルーシートを敷く。針を準備。
2.駆血帯で縛って、血管を探す。
一番大事。させそうなところを探す。真っ直ぐで、血管が合流している先だと動き難いらしい。
3.アルコール綿で消毒
4.皮膚を引っ張ることで、血管が動かないようにして、刺す。
このときの注意事項としては、引っ張っている左手の親指が邪魔で針の角度が付かないような位置で引っ張る。
かなりの力で引っ張って、針を寝かせた状態で刺す。
5.逆血を確認。
外筒と内筒と両方に逆血があること、血管の中に入ったことを確認。
外筒だけの逆血だと、入っていないこともある。
内筒まで逆血してても、外筒は入っていないこともあるから、さらに寝かせてもうちょっと針を進める。
6.駆血帯を外す。
圧力がかかっている状態で内筒の針を抜いてしまうと、血が出てしまう。
7.外筒を留置。
針を動かさないで、左手で引っ張っている皮膚を緩めないで、右手の人差し指だけで外筒を押す。
左手で留置されている針の先の血管を押さえる。出血させない為。
針の下にアル綿ひいてもいいかも。
8.ルートの先をつなげる。
ちゃんと空気を抜いてあげるとよいですねぇ。
9.固定
テガダームで刺さっている周辺を固定。さらに、針先がきちんと見える状態で針の一部とルートのところをテープで固定。
で、多分あってると思う。
次の機会があったら、また患者さんなり先生なり同級生なりに取らせてもらおう。
ちなみに、採血方法。
1.用意
針、シリンジ、スピッツ、アルコール綿、駆血帯、テープ、手袋、ブルーシート
シリンジに針をつける。手袋をする。ブルーシートをひく。
2.駆血帯で縛って血管を探す。
ルートと違って、どこでもいいし、肘でOKだから少し楽。
3.アルコール綿で消毒する。
4.針が付いているシリンジで血管を刺す。
持ち方を工夫して、寝かせて刺すこと。
5.逆血の確認。
採血の際の針は一本しかないから、確認も簡単。
6.少し寝かせて針を進め、シリンジに血を引く。
動かないようにして、必要な分だけ血を引く。
7.駆血帯を外し、アルコール綿で押さえながら針を抜く。
圧力を解除してから針を抜かないと血が出てしまう。
8.分注
スピッツに血を入れる。
9.テープでアル綿なりを固定して終了。
さらにちなみに、先生にA-lineも聞いたから、メモっておこう。これはあくまでメモ。
やってないし、見てて少しポイント聞いたくらいだから。
1.準備
針、ルートの先、テープ、テガダーム、固定用テープ、手袋、ブルーシート、
ブルーシートを敷く。A-line用の枕を入れて、テープで手を固定。手袋をする。
2.動脈を探す。
このときに、指を立てて探して、指先とつめの間に感じるくらいにする。
爪で少し跡をつけるのもあり。そうすることで、どこに刺せばいいかが明確になる。
3.アル綿で消毒して、刺す。
指を当てながら、さっき触れたみたいに、指先と爪の間に血管があるはずだから、そこに刺す。
4.刺さったら血がどくどくと出てくる。
5.以降は手早くてあやふやですが。
ルートの先をつなげる。血を引いてきて、空気を全て抜いてから、落とす。
テープ類で固定。
採血は少しだけ慣れてきたけど、ルートはまだまだ。
少しずつやらせてもらえるように頑張ろう。来月は外科だし!
担当させてもらえた
というよりも、先々週あたりからとてつもなく忙しかったです。
寒くなってきて、緊急で来る人がとっても多いんです。。
先生たちが死にそうなくらい忙しいんです。
患者さんも大変なんですが、先生たちも顔色がとてつもなく悪いんですもん。。
今週、研修医のS先生はあまりの忙しさで何日も泊まっているそうです。
さて。
そんなに忙しいからか、今週、2人も担当させてもらえました。
火曜日に予定入院した患者さん。
S先生に、学生が回っていて、私たちのチームに一緒にいるんです。一緒にお話聞いたり診察したりさせていただいていいですか?という説明をして紹介してもらい、いいですよ、と言っていただけたので、担当させてもらえることに。
ところが、この日はけっこう重大な状態の緊急入院の方がいて、S先生もI先生もほとんどICUにかかりっきり。
さらに、もう1人の予定入院患者さん(なぜか特別病室に入院)も。
そしたら、「Aさんははやたまに任せた!」と言われました。
お話しを聞いて、診察させてもらって、サマリーをまとめる。
たったこれだけのことですが、必死に頑張りました。
だって、一応任せてもらえた訳ですから。
いつもなら、後で先生が患者さんの所に行って、診察して、私の書いたサマリーの添削をしてくれるんです。でも、この日は忙しすぎました。
結局、この日中には出来ず、翌朝のカンファでのプレゼン(前日入院の患者さんのことは翌日の朝一のカンファでプレゼンする)は私の問診・診察結果だけでした。
教授や助教授からもいくつか突っ込みが飛んできて、冷や冷やでした。
なんとか乗り切れたからいいですけども。。。
そんな水曜日。
緊急の患者さんが再び。急性心筋梗塞に対して緊急カテになりました。
緊急の患者さんでも、サマリーを書いて翌朝にはプレゼンです。
この日は、緊急カテ以外にも、予定カテやらICUの患者さんやらで、とてつもなく忙しかったんです。。
結果。
緊急カテが終わって、HCUに入院して、状態落ち着いて、先生が指示書(看護師さんに対して、何をして欲しいかを書いてあるもの。薬とか、採血とか、酸素とか、食事とか、もろもろ)を書き終えたら。
「はやたま、任せたからお話し聞いてサマリー書けるところまで書いておいて!」と言い残して先生は次のカテの為にカテ室へ。
えーっとぉ。
ERに救急車で来たときからカテ室から全てくっついていっていたけど、まだ正式に紹介もしてもらってないけどいいのかしら。。
仕方が無いので、自分で自己紹介&担当させてもらっていいですか?と聞きに行くと、あーよろしくお願いしますね、と快く言ってくださいました。
という訳で。夕方5時過ぎでしたが、問診・診察などをさせてもらい、サマリーを必死に埋めました。
それが、今回の病歴がなんだか複雑で。。サマリーを書くのに結構苦労しましたが、やはり、任せてもらえたので、頑張りました。
しかも、HCUに私だけいると、看護師さんに「先生、これってこうでいいですか?先生、これってどうしますか?」などなど。沢山聞かれるんです。。。。。
わ、私まだ先生じゃないよ。下っ端先生どころか、下っ端学生だよ。。
私で分かる範囲のことはいいんですよ。
この薬、もううちましたか?→(さっきS先生がしてた!)はい、5時に投与しました。
今日って飲食禁止ですよね?→(さっきS先生が指示書にそう書いてた!)はい、NPOでお願いします。
採血いつしますか?→(さっきS先生に頼まれて、採血のスピッツ作った!)22時と4時と10時にお願いします。
ナース採血でいいですか?Aでいいですか?→(さっきS先生が言ってた!)そうです。Aからでお願いします。
その他、いろいろ。
ところが、私で分からないことも多々。
私で出来ないことも多々。
「指示書に抜けているところがあるから、ナース採血できません。」
言われた私は焦りました。どうしたもんか。学生は当然ながら指示書は書けません。即、S先生に電話。つ、繋がらない。。
仕方が無いので「ナース採血です。指示書は時間までに直すのでお願いします。」と答え。
しばらく後にS先生から電話が。事情を説明すると「あー、採血の時間までには行けるとは思うけど、、、上のチェック入ってるところの横に22°Ns採血お願いしますって書いといて。」と。という訳で、人生初めて指示書に書き加えをしました。
なんだか、医者を体験した気分です。
こうやって医者になっていくのかなぁ。そんなことを思いました。
という訳で。
今週は、2人も任せた!って言ってもらえました。
最初のころと比べたら、その分だけでも使える学生になれたのかな、って。
大好きなS先生にも、助かった。って言ってもらえて、嬉しかったです。
少しずつ進歩です。
Nov 27, 2008
先生に認めてもらえた
私は集合時間の1時間程度前に学校に行ってます。
担当させてもらっている患者さんのところを回って、お話しを聞いて、診察をさせてもらう為です。
毎朝朝一に行くことで
*朝に来る学生さん、って覚えてもらえる。
*朝一だから、患者さんがしゃべる最初の医者・医学生。お話しをしてもらいやすい。
*朝一だから、患者さんを診察する最初の人だから、診察させてもらいやすい。
*検査・処置など、何かがある時だけ現れる人よりは、何でも無い時にも来てくれる学生の方が患者さんも受入れ易いかな、と。
*朝一に患者さんに会っておくと、昼間は先生にずっとくっついていられる。
というなんともまぁ、自己中な理由ですけども。
で、まぁ理由はともかく、朝は毎日早く行ってます。
先生に誉めてもらいました。学生なのに偉い、と。
努力が少ーしずつ、本当に少ーしずつ、成果として出てきています。
*患者さんに受け入れてもらっている、金曜日とか土曜日には、明日は来ないのよね?と聞かれたり、いろいろお話ししてくれたり。
*診察して所見を取るということに少し慣れて、出来るようになってきた。
さらに先生に認めてもらえて嬉しい限りです。
話は違いますが。
前に採血をした時に、シリンジが動いてしまって血がひけなかった時に、諦めずに針をさりげなく(?)戻して採血を無事に1回で終わらせたときに、「大事」って言われた意味が分かりました。
今日、S先生が患者さんのルートを取るというのでついていったんです。
ちなみに、血管が細くて採血・点滴が難しい患者さんです。看護師さんが採血すると、多いときで7回くらい刺されることもあるそうです。。
S先生、1回目は失敗したんですが、2回目で成功してました。
それが、2回目も実はスムーズではなかったんです。
血管には当たったみたいで、逆血はしてました。だけど、針を留置してきたら、逆血が無かった。
私、内心、あっ。。。失敗?!って思ったんです。
だけど、先生は焦ってなかった。シリンジ頂戴って言われて。シリンジで陰圧をかけながら針を少しずつ引いてきて。途中で血が引けました。そこから針を血管内に進めて。成功です。
後でS先生に、やっぱりすごいですね。上手ですね。って言ったら、難しい患者さんだったとしても血管には当たるんだよね(最初に逆血がある)、と。だけど、それだけでは血管内に針が入っているということにはならない。だから、リカバリーが必要なんだ、と。
だから、この間の採血で最初、血が引けなかった時に、そのまま諦めずにきちんとリカバリーして採血を1回で成功させたから、誉めてもらえてたんだ、大事って言ってもらえたんだ、って理解しました。
少しでも、誉めてもらえると嬉しいです。
Nov 22, 2008
History taking & physicals
なかなか面白かったです。
とか言ってられないんですけどね。
一応、問診もできたし、一応、身体所見も取れました。
嬉しかったのは、ちゃんと時間内にスムーズに終えられたこと。
やっぱり、毎朝病棟で身体所見を取らせてもらう練習をしていた甲斐があった気がします。
といはいっても、途中でやるべきだったことを忘れてしまって、先生に指摘されて気づく、ということもあったので、まだまだですけども。。
問診をして、必要事項を聞き出す。
主訴、現病歴。
既往歴、服薬、アレルギー。
社会歴、家族歴。
そして、身体所見は頭から足先まで、全てを取ります。身体所見で取るべき事項は以下の通り。
座ってもらって。
HEENT:
Head:頭の形の異常、外傷がないかどうか、顔に触れた感覚に左右差はないか、額のしわ寄せ・まつげ兆候・口角挙上試験が正常に出来るか
Eyes: 眼瞼や眼球に見た目上異常がないかどうか、眼瞼に貧血がないか、眼球に黄疸がないか、眼の動きに異常はないかどうか(複視も)、輻輳反射は正常か、視野に異常はないかどうか、対光反射は正常か、眼底に異常がないかどうか
Ears: 見た目で異常はないかどうか、聴覚は正常か、鼓膜に異常がないかどうか
Nose:見た目で異常がないかどうか、鼻の中で異常がないかどうか
Throat(& mouth):咽頭発赤がないか、扁桃腺は腫れてないか、あーと言った時の軟口蓋の動きは正常か、口腔粘膜や歯肉は正常か、舌は正常か(下も含めて)、舌の突き出し・左右に動かすことは正常に出来るか
Neck: 気管の偏移はないか、頚動脈に雑音はないかどうか、頚静脈怒張はないか、リンパ節腫脹はないか、甲状腺の腫脹はないか、肩を正常にあげられるか、左右を向いてもらって胸鎖乳突筋が正常かを見る
Chest:
Lung: 胸郭の動きに左右差はないか、動きは正常か、打診上異常はないか、(触診をして痛いところ、異常はないか)、聴診をして呼吸音は清で雑音がないか
Cardio: 心尖拍動は触れるか、聴診で正常な心音が聞こえるか、雑音はないか
Back: 外傷や皮膚の異常はないか、Lungの所と同じ所見(打診、聴診)、背骨に沿った叩打痛がないか、CVAの叩打痛はないか
寝てもらって、膝を立てて。
Abd: 外傷や皮膚の異常はないか、腹部膨隆はないか、グル音正常か、血管雑音がないか、打診上異常はないか、腹部は軟か(筋性防御とかないか、板状になってないか)、圧痛・反跳痛はないか、肝臓・脾臓は触れるか
膝を伸ばして。
Ext: 外傷や皮膚の異常はないか、浮腫はないか、足背動脈や後徑骨動脈は触知良好か
Neuro:
Mental status: 問診で済み。
Cranial nerves:
II, III, IV, V, VI, VII:Head,Eyeで済み。
VIII:Earsで済み。
IX, X: 後で、徒手筋力テストと共に。
XI: Neckで済み。
XII: Throatで済み。
DTR: 上腕二頭筋、上腕三頭筋、腕トウ骨筋、膝蓋腱反射、アキレス腱反射など
Pathological reflex: Babinski, Chaddock, Hoffmanなど
Motor: 下肢の徒手筋力テスト
Sensory: 上肢・下肢の触覚テスト
Coordination: 場合によっては、Heel-shin テスト
再び座ってもらって。
Motor: Barre兆候、上肢の徒手筋力テスト
Coordination: 上肢のdiadocokinesis, nose-finger test
最後に立ってもらって。(必ず先生と一緒に。)
Gait: (診察室に入ってくるときに見ていなければ、普通に歩いてもらう)、つぎ足歩行、片足立ち
簡単なようで難しいです。
そして、すぐ忘れてしまいます。。。
頑張れ、私。
Nov 20, 2008
採血、ルート
採血だけをする場合と比べると、針も違いますし、若干手順も違います。
さて。
今日は久しぶりに採血をさせてもらえました。
そういえば、循環器に来てからは採血をしていない気がします。
(というのも、朝一に看護師さんが採血をしてしまっているので。)
昨日、先生にお願いをして、私の担当患者さんの採血の所に、「Dr採血」、という紙を入れておいてもらい、患者さんに許可をもらって、やらせていただきました。
針を刺して、シリンジ(注射器本体みたいなの)を引く時に針が少し動いてしまったので、最初は血が引けなくて、ひやっとしましたが、針の位置を戻してちゃんと1回で成功☆
患者さんにも、痛くなかったよ、って言ってもらえて嬉しかったです(^-^)
後で先生に、フィードバックをもらって、アドバイスを頂いたので、次からはもうちょっと上手に取れるかな。
今の私よりも、もっともっと針を寝かせた状態で手で固定してシリンジを引くのがポイントだそうです。
寝かせているつもりでしたが、もっともっと皮膚に近づけていい、って言われました。
あ、でも、先生曰く、今日の私は最初に血が引けなかった時にそのまま諦めて針を抜くのではなく、ちゃんと戻して出来たのが良かったのだとか。
「だって、あのまますぐ諦めて抜いたら、もう1回刺されちゃう(先生によって、だとしても)、って思ったので。」って言ったら、「そう、それが大事。」って言われてちょっとビックリしました。
さらに、夜。
私はNMS(Neurally Mediated Syncope)疑いです。(詳細は以前のブログ参照)
本当にNMSかどうかを診断する為、また、対処する為には薬も必要だから、手続き上だけ外来受診が必要です。だから、起立性低血圧がなくNMSな可能性が高いことを確認すべく、今日は起立負荷だけ試しました。
テストするにはラインが必要なので、友達に練習も兼ねて、取ってもらいました。
それがさぁ、痛い痛い痛い痛い。
というのも、取ってもらった友達は実は半年前の採血実習で1回だけやった以外はやったことがないそう。
場所が違う上に、恐る恐る刺すから余計痛い。。。涙が止まりませんでした。
先生に「すごい泣いてるけど、大丈夫?」と確認されながら、刺され血管を探され。。
思わず手が引けるから、先生に腕を押さえられながらでした。。
青あざを作りながらも、試すこと3本。ラインが確保できました。
やっぱり、患者さんは痛いです。何事上手に出来るようになりたいって思った瞬間でした。
まぁ、結果としては、起立性低血圧はなく、恐らくNMSの可能性が高いだろうから、来週火曜日にカルテを作るだけ作って、夜に検査しましょう、と。
先生曰く、ラインを取るために血管の周りを刺しまくってたから、その段階で迷走神経反射が出る(=NMSを起こす)のではないかと心配していたそう。
確かに、最初座ってたら、「いや、倒れたら大変だから寝てライン取ろう」って言われたし、途中も「大丈夫?痛い?」ってすごく確認されてたような(笑)
確かに、立った瞬間というよりも、ラインを取っている最中の方が、危ないなぁって自覚症状があったし、NMSなのかもしれません。
来週の火曜日の正式検査が怖いような、対処方法があるのならホッとするような。
オペ室やカテ室に行くことが恐怖でなくなりますように。
知らない場所で立っている恐怖が無くなりますように。
Nov 18, 2008
所見。
誰よりも自分が驚きました(笑)
今日入院した患者さんの問診をして(お話しを聞いて)、身体所見を取らせてもらった(聴診、触診その他)んです。
学生が最初に所見を取らせてもらうので、自分が思ったことをとりあえずカルテまたはサマリーに記載します。
で、後で先生と一緒に行って、先生が所見を取ってきて、答え合わせ(?)をします。
そうすると、たいてい私は違ってます。
本当は、収縮期駆出性雑音(心臓の雑音)があるのに私は分からない。
本当は、正常なのに、私は貧血があると思った。
とか。
だけど、今日は初めて。自分が取った所見がほぼそのまま正解でした。
・眼球突出あり→その通り。
・第3肋間を最強点とする収縮期駆出性雑音→第4肋間だったけど、基本的に○
・肝臓を1横指触知→やわらかい辺縁という記述を付け加える必要あるけど、基本的に○
・下腿浮腫あり→その通り。
嬉しかったです。
本当に嬉しかったです。
出来なくてもめげずに、毎朝毎朝所見を取らせてもらって答え合わせしてた甲斐があったかなって思いました。
まだまだ頑張ります。
Nov 14, 2008
夜勤
対応をしていた途中で上のI先生が外勤日(=大学病院以外の関連病院その他に勤務する日)だったので途中でいなくなってしまいました。。。
取り残される、研修医のS先生と私。
今月ついているS先生はすごく優秀で、テキパキしてるし、賢いし、優しいし、ホントカッコいいんです。
私はいつも基本的にうろうろおろおろと先生の後にくっついていってるだけですからねぇ。
で、さて。
そんな状況では私も出来ることをしなくてはなりませんですよね。
ここで昨日の経験が生きてくる訳です。
えぇ。心電図☆
先生が採血してルート取ってる間に、心電図を無事とり終えました。
たかが心電図1枚。されど心電図1枚。
ちゃんと取れる様になったのは嬉しい限りです。
で、その後入院になって病棟に上がり、点滴・検査などをしたり、今までのカルテや病歴の把握してたり。バタバタしてたんですが。
夜7時頃にS先生に「心電図をもう1回取ろう!」って言われて。
心電図を無事とり終えた時、御家族の方が私に向かって、「夜勤ですか?」と。
一瞬、意味が分からなくて、目が点になったら、S先生が「いえいえ。いつももっと遅いから大丈夫ですよ。」と。
それで意味が分かりました。
看護婦さんたちは日勤、準夜帯、夜勤、など交代制です。
夜7時ともなれば、みんな交代しています。
ところが、医者はそうではないので、昼間対応した先生がそのままです。
ついでに、医学生もそのままです(笑)
夜9時に心エコーを取りに行くS先生についていった時には、患者さんに「徹夜なんですか?」と。
まさか患者さんや御家族の方にそんなことを言われると思っていなくて驚きました。
「いえいえ。ちゃんと寝ますから大丈夫ですよ。」って答えてましたけど、実は先生最近急患続きであんまり寝れてないの知ってるんですけどね。
あり得ない時間まで病棟にいて仕事してますからね。
今週は特に忙しくて、先生が日に日にやつれていくのを見ていて辛いです。
医者って意外と大変なんです。
患者さんが寝た後にも、その日した検査を分析したり、過去とか現在の病気の状態を正確に把握するためにまとめてたり。
急患が来れば対応をしていたり。
先生を見ていると、後2年後にそれを出来ている気が全くしません。
やっぱり先生ってすごいなぁ。
Nov 12, 2008
ダメ子ちゃん
でも、今日は沢山のことをダメ子なりにやりました。
心音(聴診で聴く心臓の音)を何人か集中的に聴き。
初めて心電図を取らせてもらい。
心音はですね、難しいです。。
普通は『ドッキン』って聞こえるはずが、『ドッキンキン』や『ドドッキン』と聞こえる、過剰心音。
『ザー』って聞こえる心雑音。
難しいです。
自分で聞いて、先生に答え合わせしてもらうと違うんだもん。。
悲しいです。
でも、めげません。
答え合わせをしてもらって、しばらく時間をおいて、また行って聴かせてもらいます。
何かと、ついでに所見を取らせてもらいます。
もちろん、そうさせていただくに当たり、いやいやではなく、快く了承していただける為の努力は惜しみません。
密かに頑張ってる努力についてはまた後日。
心電図はですね、簡単です。
電極を決められた場所(肋骨が目印)ペタペタ張るだけなので。
とは言っても、今日取らせてもらう直前になって、張る場所を知らなかったことに気付きました;;
先生に「危なぇ、確認してよかった」、と言われてしまいました(笑)
よし!いざ!
と思ったら、太っちょさんな患者さんで、肋骨を触れられなくて困りながら貼って、初心電図。
き、汚い。。
なんで。。
後で先生に聞いたところ、手足に貼る電極をホントに手足に貼ったから、手足の筋電図が入った+別の先生が圧迫止血を足でしていた為とのこと。
次から気をつければいいよ、と。
ダメ子ちゃんなりに、ちょっとずつの進歩をすべく日々もがいております。
Nov 11, 2008
心エコー
午前中、同級生の女の子と2人でエコー室でお互いにやってたんです。
後で先生に「誰がいつ入ってくるか分からないのに、よくやったねぇ(笑)」って笑われてしまいましたが。
で、やっぱり難しくて。
先生に「先生”で”エコーをやらせてください!」ってお願いしたんです。
そしたら、私の付いている研修医の先生(男の先生)をモデルに教えてもらえることに(^-^)
心エコーは、
1. 心臓を立て切りにしたような画像(=長軸)
2. 輪切りにしたような画像(=短軸)
3. 4つの部屋が全部見えるように撮る画像(=four chamber)
4. そこにさらに大動脈も見える様にした画像(=5室)
5. 左房と左室が見えるようにした画像(=2室)
6. 下大静脈が見えるようにした画像
7. その他必要に応じて
とまぁ、沢山見るものがある上に、それぞれの画像でさらに血の流れが写るようにしてみたり、弁の動きがどうかを見てみたり、どのくらい心臓が動いてるかを見てみたり。やることは膨大。
でも、先生2人(一人はモデルだけど。笑)に教えてもらい、なんとかどうやるのかは分かりました♪♪
また同級生の子と練習してみます。
そのうち患者さんでもやらせてもらえれば嬉しいけど。
NMS
首のマッサージをすると倒れてしまうおじさんとか。(頚静脈洞反射性失神)
長時間立ってるのが無理で倒れてしまう女の子とか。(迷走神経反射性失神)
私は後者の迷走神経性の失神が出る人です。(多分)
長時間の起立は厳しく、脈(と血圧??)がバーっと上がり、視界が白くなって、さーっと血の気が引いて、ばたっとなります。
ところが、まぁ、オペやらカテーテル検査やら、立っていなくてはいけない場面はけっこう多いです。
困るのは、学生は一番立場下だし、「椅子が欲しい」「座ってていいですか?」なんて言えないこと。
つまりは、倒れる直前まで我慢して、最終的にはその部屋を出て行って、どこかで気持ち悪いのが治るのを待つ。または、間に合わなくて倒れてしまう。
そうすると、
オペ室に入ると脈が一気に跳ね上がる→余計にNMSをおこしやすい→倒れる→恐怖→オペ室に入ると脈が一気に跳ね上がる、
という悪循環が成り立つ訳です。
ところが。
今私がいるのは循環器内科=NMSの専門家!!
という訳で、NMSにものすごーく理解を示してくれます。
「椅子持っといで。」
「座りながら休みながら見なね。」
「(目が遠くなってきたり反応が悪くなると)大丈夫?椅子に座りな!」
など。
椅子に座りに行くこと、椅子を持ってくることに対して、とっても理解を示してくれます。
(とは言っても、術者の先生は立ってる訳だし、研修医の先生とかもみんな立ってる訳だから、心苦しいんですけどね。)
今日は循環器内科にしては珍しくオペがあったんですが、とってもとっても久しぶりに動悸を感じないままオペ室に入れました。
まぁ、そんな好条件ですら、途中で座りながらでないと無理でしたが;;
今はカテーテル室でも、オペ室でも、座ったり立ったりを繰り返しながら見学させてもらってます。
すごくすごく有難いし、恐怖感がないし、安心していられます。
全部の科でそんな理解を示してくれるとも思えないし、オペに入ることになったらそういう訳にもいかないだろうから、やっぱり確定診断してもらってお薬もらおうかなとは思ってますけどね。
理解を示してもらえるということがこんなにも安心感に繋がるんだ、ということを実感してます。
NMSということから離れても、今付いてる先生たちすごく優しいし、カッコいいし、居心地がいい科です。
Nov 7, 2008
自分の出来なさに悲しくて悔しくて
みんなすごく優秀な人ばっかりです。
私は、と言うと、ほぼ見学型な実習になってしまっています;;
知識も足りてないし、立体的に考えられないし。
朝一に受け持ち患者さんのところに行って様子を見てくる以外は研修医の先生にくっついて回ってるだけ。
ホントにそれだけ。
心電図を聞かれても、何を問われても、たいした答えが出来ないんです。。
後で必死に教科書その他を読んで思い出す作業をしないと。。。
先生と階段上ってたら、つまずいて派手にこけたし。
ぼさーっとしてて気はきかないし。。
最悪です。
だけど、出来ることからやらなくちゃ、と思いまして。
明日は朝一に患者さんのお話&所見を取らせてもらって(Sだけでなく、O以外も書けるように!)。
私の担当患者さんで来週入院予定の方の情報集めてサマリーを書けるところまで書いて。
せめて、先生の検査などを見学しているときには、少しお手伝いが出来るように。
うん。
自分から動かないとね。
来週の担当患者さんは自らやらせてください!って言ってみた。
使えない学生だけど、頑張るよ。
少しずつでも前に進まなきゃ。
Nov 5, 2008
循環
と言っても、昨日からですけどねー(笑)
いやぁ、面白い!!!
病棟も外来も。面白い!!
あー、正確に言えば、循環が楽しいのか、病棟生活が楽しいのか、分からないかも(笑)
心臓カテーテル(腕や足の動脈や静脈から血管の中に管を通して、心臓の血管(冠動脈)や心臓の検査をすること)も、最初は何してるのかよく分からなかったし、どこの動脈がつまってるとかも全く分からなかったけど、何回か見ているうちに、少し分かる様になってきて、嬉しいし。
全く分からなかった心電図も、取っ掛かりはつかめるようになったし!というかね、全く分からないと勉強する気にもなれない(というか、避けたくなる。笑)けど、取っ掛かりをつかめると勉強したくなるから不思議~(笑)
病歴聴取もちょっとは慣れてきたし!
さぁて、後3週間半、楽しみですなぁ♪♪