最近(といっても、私が社会人になったころにはそうだったから、5年以上)の流れとして、新生児搬送よりも母体搬送の方がよいという流れです。
間に合う状態なのであれば、お腹の中にいる状態で移動した方が赤ちゃんの負担は明らかに少なく、予後がよいことが分かっているからです。
つまり、NICU入院になるお子さんというのは。
1。院内で出生してみたら、具合が悪かった児
2。具合が悪いことが予測されずに生まれてしまい、新生児搬送になる児
3。事前からリスク(早産とかetc)が分かっていて母体搬送になって生まれる児
に分かれますが、その中でも3の比率がやはり重大なウェイトを占める訳です。
赤ちゃんみんなに元気に生まれてほしいし、元気に育ってほしい。
だけど、どうしても一定の割合で具合が悪い子がいて、その子達を助けるのが私たちの仕事。
とはいえ。
最近、当院産科が忙しくて?ということで母体搬送を取れないでいるので、今月になりNICU入院になる児が激減してしまいました。
世の中の赤ちゃんが元気ならそれでいいんです。でも、具合イマイチのまま行き先がない児がいるのなら、受けてあげたい、そう思いながら空床のクベース(保育器)を見つめる我々なのでした。
No comments:
Post a Comment