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Mar 1, 2013

PAPVR

PAPVR=部分肺静脈還流異常症

肺で酸素をたっぷりもらった血液が心臓に帰って来て、全身に送り出される、というのが普通。
肺静脈還流異常とは、せっかく酸素をもらった血液が正しい場所に帰らないという状態です。

「総」肺静脈還流異常症は血液全部が違う場所に帰るため、全身がとっても酸欠になります。
「部分」肺静脈還流異常症は血液の一部が違う場所に帰るのですが、帰る場所次第ではあるのだけど、心臓は頑張らないといけないけど酸欠にはならないこともあります。


今日、PAPVRの子が入院になりました。
呼吸状態は悪かったけど、心臓の状態としては落ち着いている子でした。

そして。今日の私にとっての大ニュース。
具合が悪くて運び込まれた時、最初に心エコーを当てた先輩は気付いていなかったんです。
(まぁ、最初は 大きな異常がないかどうかのスクリーニングしか当ててないからそうなんだけどね)
その後、私がエコーを当てたら、気付いたんです。
変な血管がある!!ってなって、先輩たちにも一緒に診てもらいました。
最終診断としては確定できなかったんだけど、変!PAPVRかも!でもとりあえずは急ぎじゃない!までは分かったんです。

嬉しかった。
1年間、赤ちゃんたちの心エコーを沢山沢山当てさせてもらってきた成果かな。
最小限の判断は出来た。そのことが嬉しかった。

大丈夫。私のレベルでは確定診断は着かないけど、でも、正常なのか否かとか、緊急性があるかどうか、くらいならなんとかなるかも。
そう思えたのはやっぱり1年間の成果なんだろうな。

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