という、とってもよい言葉がある。
もしくは、いいかげん、とか。てきとう、とか。
これって大切なんだな、と最近とっても実感中です。
というのも。
赤ちゃんたちに関わっていて思うのが、とっても真面目なママもいるし、逆に考えなさすぎる過ぎるママもいるんですよね。
予防接種や乳児健診すらままならないママもいれば、何時何分に何mlミルクを飲んだかの記録をカルテのごとく付けているママもいる。
ママの価値観とか考え方を否定するつもりはないんだけど、どっちも良くないんじゃないかなと思うんです。
多分、その真ん中がいいの。
もちろん、考えなさすぎて、予防接種を全然打っていません、みたいなママは困っちゃう。でも、真面目すぎてきっちりしすぎていると、自分も辛くなるし赤ちゃんもシンドイ。
どうしてうまくいかないの?家事も育児もちゃんと出来ない!っていうママ、意外に多いと思うんです。
外来の部屋に入って来たときのママの顔とか話し方って、けっこうママのスタンスを反映します。
部長の先生が退院時のICでご家族によく言っている言葉。
「子育ては楽しくないと、ただシンドイだけになっちゃうから。
楽しむためには、不安なこととか疑問なこととか、全部ぶつけてくださいね。
電話でもいいし、外来でもいいし。」
一番最初、小児科にいって初めはあんまり実感が無かったんだけど、最近になってとっても実感する。
そして、楽しむためには、中庸がいいだと思うの。
大丈夫、赤ちゃんは育つから。
大丈夫、赤ちゃんは生きる力があるから。
大丈夫、赤ちゃんは自分が快適なこと、っていうのを分かっているから。
私が外来フォローさせてもらっている子でも、最初はとにかく不安で不安で退院してから毎日毎日電話をしてきているママも沢山います。
不安を受け止めてあげて、大丈夫だよ、って伝えてあげて。
注意しなくちゃいけないポイントだけはきっちり覚えてもらって。後は大丈夫だから、と繰り返す。
これを続けていると、ママたちも変わってくれたりします。
先生に会うと/電話すると、安心するんですよね、っていうママけっこういます。
私ですらそうなんだから、上の先生たちだったらもっとなんだろうと思います。
こんな私の外来だけど、外しては行けないポイントだけは気にしながら、でも他は寛容に許容しながら子育てを楽しんでいるママを見ると嬉しくなります。
そして、思うんです。
人生も同じなんだろうな。
あんまりかっちりきっちり思い詰めなくても、中庸に生きていれば上手く行くんだろうな。