腎臓の組織を採ってきて調べる検査です。
方法は、腎臓に太めの針を刺して腎臓の組織をとってくる、というだけです。
といっても、普通の人には多分想像がつかないと思いますが。
腎臓というのは後腹膜臓器といって、背中側にある臓器です。
腰より上、背中の真ん中らへんの左右に1つずつあります。
だから、腎盂腎炎や尿路結石などなどでは、その部分をトントン、と叩くと痛いこともあります(CVA tenderness)
腎生検ではうつぶせになってもらい、エコーで確認をしながら、背中側から最短距離で刺します。
もちろん、麻酔はしますのでご安心を。
検査自体はこんな感じなんですが、注意点がいくつかある検査なんです。
まずは、腎臓というのは血液を濾過してゴミを尿として出す臓器なので、血流がとっても豊富です。
だから、検査後に出血をする可能性があるんです。
検査が終わった後、20分程度ぎゅーっと背中の刺した部分を圧迫します。
さらに、砂嚢を背中にあてた状態で6時間ほど真上を向いたまま絶対安静。
そして、砂嚢をとったあと翌朝までは仰向けのまま動けない。
そうして、翌朝もう一度エコーを当て、血液検査をして、出血がないことを確認してからようやく動けます。
だから、腎生検って、検査自体よりもそのあとの安静がつらい、とおっしゃる方が多いんです。。
確かに、すごくつらそう。
でも、私たちには、出血させないためだから、頑張って、としか声をかけられない。
そんな感じです。
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