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Mar 29, 2009

カリキュラムの違い

寮は大きすぎるため、各階にいくつかキッチンがあります。
キッチンにいると、いろんな学生と仲良くなれて楽しいです。

今日、学生と話してて気づいたこと。
私がいる2Fの一画はどうも1年生がほとんどのよう。少し2年生もいるのだとか。
確かに、この間5Fの寮長が、上の階は学年が上の人が多いから平和よ、と言っていたよーな。

注。
アメリカでは普通の大学を卒業してから医学部に入学です。医学部は4年間です。
多分、年齢は私たちとあまり変わらない気がする。
学年200人のうち、35人が歯学部、残りが医学部。
医学生は入学時から40人ずつ4つのSocietyというグループに分けられていて、
Societyごとに部屋をもらっているそうです。


そして、今まで寮で学生と話してて驚いたことがいくつか。

一番は、1年生(つまり、日本で言えば3年生)の段階から、病院に週1回行くこと!
何をするのかと言うと、問診だそうです。学年を経ると身体診察も。
患者さんのお話を聞くことは1年生の段階から少しずつ行うそうです。

こちらでは、学生同士で身体診察の練習をする以外に、模擬患者さんに問診して身体診察をする、ということは1年生のときから沢山機会があるのだとか。
私たちは模擬患者さんに問診してFeedbackをもらうということは5年生の時に1回あったのみです。

また、Simulator(人形)を用いた教育も1年生のころから行うそうです。
こちらの人形は日本と違い、本当にすごいです。人形を動かす人がいて、ちゃんとしゃべらせて。
循環器・消化器、などのいろいろな症例があり、それぞれちゃんと心電図やレントゲンなどのデータも用意されていて。本当に練習になります。

その上で、下の学年のうちから病院に行って出来ることを少しずつやっていくんですね。

それっていいことだなぁって思いました。
だって、5年生のときにOSCEして、最初は何を聞いていいか分からなかったし、どうしていいか分からなかったから。
実習が始まった最初は、問診・身体診察をするのも一大事で、S/Oを埋めるのが大変だったから。
週1回でも、月1回でも、患者さんに接する機会があるのはいいと思う。

多分、3,4年生のうちから、少しずつ問診・身体診察をしていたら、5,6年生で臨床実習が始まったときには次のステップに進めると思うんです。
例えば、鑑別を考えながら問診を進める、などのこと。

問診・身体診察をやること、も今の実習で大切な部分なことは事実。
もし、それを前倒し出来るのであれば、5,6年の実習では鑑別を考えながら問診をし、次を計画する。
つまりは、A/Pの部分にもっともっと重みを置けるのではないかな、と思ったんです。

私たちはHarvardに行くためのトレーニングとして、8ヶ月の間、問診・身体診察に始まり、A/Pを考えることまで。
いろいろとやってきて、8ヶ月でかなり成長したと思います。
英語、っていう意味だけじゃなくて、そもそも日本語で行えることもかなり変わりました。
それを学生全体に、と考えると、やっぱり早いうちからの教育なんだろうなぁ、って思いました。

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