薬を飲むなら母乳をあげてはいけない。
そう思ってる方が非常に多いですが。
そんなこともないんですよね。
確かに、市販薬はいろんな成分がごちゃまぜに入っているので、授乳中はおすすめできません。
でも、処方薬はその成分に絞られてるので、比較的大丈夫です。
母乳に全く出ない訳では無いので、多くのお薬はダメと信じられています。
ですが、実は母乳への移行がすごーく少量であるお薬も多いです。
さらに言えば、赤ちゃんでも飲めるようなお薬であればさらに安心です。
母乳移行が無いようなお薬もありますし、もともと内服では吸収されないようなお薬は少々飲んでも吸収されませんから、問題無いです。
半減期(血中濃度が半分になる時間)が短い薬であれば、授乳直後に飲むという工夫も出来るかもしれません。
知らないと、母乳をあげるから薬を飲めない、薬を飲むから母乳をあげられない、になってしまいます。
でも、薬を飲む間だけ母乳が出なくて、飲み終わったら出る、なんてバカなことはありません。
つまり、母乳をあげない間は搾乳をしないと母乳量は維持されないし、おっぱいが張って乳腺炎になるかもしれません。
処方する医者も知っていなくてはいけないし、薬剤師も知らないといけないし、お母さんたちに伝えていかないといけない。
処方薬なら飲めるものが多いから、無理しないでね、と小児科ではせっせと説明するんですけどね。中々広まりません。
ぜひ、いろんな人に知ってもらいたいなぁ、と思います。
母乳あげるから薬飲めない、薬飲むから母乳あげられない、ではなく。
母乳中に薬飲むから小児科で相談してみよう、になって欲しい。
No comments:
Post a Comment