以前も書きましたが、移植の中では一番やることは単純です。
手術は要らないし、内科でできる唯一の移植です。
見た目は輸血と同じですから。
実は、骨髄移植の輸注中というよりは、その前後というか白血球がいないことやGVHDなどの方がよっぽどバタバタしたりします。
今日、研修医になってから何回目かの骨髄(または末梢血幹細胞)移植でした。
小児科では担当するのは初めてです。
見た目は輸血と同じと言ったって、やっぱり特別な気持ちですよね。
これで治ってね、という気持ちを込めてつなぎます。
ほぼon diseaseでの移植となった今回。
担当している私も祈る気持ちです。
ご家族の方が、入っていく骨髄(赤いので、点滴の管の中を進んでいくのが分かる)を追って写真を撮っていらっしゃいました。
ご家族の強い願いも届いてくれればと思います。
血管の中に濃い液が入ると、周りから水分を引き込んで(ナメクジに塩をかけると水分が塩の側(ナメクジの外側)に移動してナメクジがへにょってするのと同じで、濃い側に水が移動します)、血管の中の血漿量が増えます。
ということで、血圧が高くならないかな、肺水腫にならないかな、アレルギー反応起きないかな、などに注意しながら、ゆっくりゆっくりと点滴していきます。
お願い。
本当にお願いだから、治ってね。
みんなの願いが届きますように。
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