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Jul 28, 2010

引き継ぎ

研修医は数ヶ月ごとに科を変わります。
ということで、引き継ぎの回数はけっこう多く、多分、大事。

実はほぼ初めてです。
4月は仕事自体何も出来ないのにいきなり10人だし、先生も期待してなかったし、先生外勤外来がほぼなかったから、とりあえず付いて回ってれば大丈夫だったんです。
突如休んだ時は同じ科の中とは言え、ほぼ放り出してきてしまった、、から引き継ぎはサマリーと指示書サマリーと注意事項を軽くのみ。
復帰したときは〇から始まったから、今の患者さんはみんな私が取った患者さん。

引き継ぎをうまくするのも、されるのも難しいと初めて実感です。

とりあえず、みんなのサマリー作って、先まで検査入力して、指示書とか書類を用意して、注意事項とかを書き出して。
これで伝わるのでしょうか??
まぁ、上の先生いるしね。
私は、引き継ぎをされるのが苦手で、どんなに説明を受けてもサマリーもらっても、いっぺんに知らない患者さんが沢山、は頭パンクです。
最初の1週間が右往左往だろうなぁ。

Jul 27, 2010

来ターム

笑っちゃいけません。
老年です。

です。。。

みんなに、『いいじゃん、それなりに早く帰れるんじゃない?良かったね、』と言われます。

が、しかし。
小児科志望の私は実は老年は第7希望です。
(全部で第9まで書く。
下2つはかたい。コラーゲンと神経。
だから、循環や既に回った血液や呼吸器よりも下の希望だった訳である。)
しかも、研修医は一年目は私だけなんです。
あとは二年目の先輩が一人。
さみしい。。

生きていけるだろうか。。
なんだか心配は残りますが、みんなに無言で(&有言で)『楽なとこに回されてるんだよ』って言われてしまうともうどうしようもないです。
すみません。

人生で2ヶ月くらい、ひたすら老人と向かい合うのも悪くはない。
そう思うけど、テンションの上がらないはやたまでした。

でもまぁ、おじいちゃんおばあちゃんたちと楽しく2ヶ月過ごすことにしよう。うん。
そう思って今日挨拶に行ったところ。

『君はこの2ヶ月で何を学びたくて来たの?』と。

もう、喉元まで『いえ、小児に結び付きそうなところ回りたかったんですけどね、割り振られちゃったから仕方ないですよねー』って出かかりました。
危ない危ない(笑)
一応、『小児しかみれなくなってしまうので、典型的な高齢者をみれるようになりたいです』って答えてみました。

Jul 22, 2010

学生さん

学生さん、という呼び方はあまり好きではない。
まとめて呼ぶときはいいんだけど、一人ずつはできるだけ名前で呼んであげたいと思う。

さて。今週から私の下にも学生が。
初めての普通の学生Aちゃん。かわいい><


彼女には患者さん1人を担当してもらっていて、いろんな鑑別を考えたりと、頭を悩ませてもらっています。
毎日カルテに書いてもらって、私が若干の修正を加え、承認する。
それが、かなーりしっかり考えてられていて、5年生で最初に回っている科なのに、本当にすごいと思う。

後は、新患を取る時は、別に"担当患者"とはしてないけど(どんどん増えちゃって大変だからね。笑)、最初の問診と診察はしてもらってる。
やっぱり、新患に問診をする機会って大事だと思うから。
誰よりも先に情報を取ってきて、前情報の先入観がない状態での診察って大事だと思うから。

手技的なことでは、担当患者さんや新患さんの採血をしてみたり。
ベッドサイドでの検査(心電図etc.)がある時は一緒に行ってみたり。

後は、帰れる日は極力早く帰してあげたい。これ、とっても重要(笑)


そんな感じの毎日を過ごしています。
自分が忙しすぎて大変な日は、けっこうほっぽり出し気味だったりするけど、極力やることないのに放置プレーみたいなことはしないようにはしてるけど。

本当は、もうちょっとmicro teachingをしてあげたいと思うんだよねぇ。
質問されると、ついそのまま答えてしまうことも多いし、思わず解説をしてしまうことも多々ある。
本当は、なんでだと思う?とか、こう質問をしてあげる方が為になるとは思うんだけど、今はうまく質問をしてあげられてることの方が少なめなのが反省点。

まぁ、自分の研修でいっぱいいっぱいの私が何を言っているのだかですが。
自分の頭でちゃんと考えられる研修医になりたい。

Jul 15, 2010

気管支鏡検査

世の中、いろんな検査がある訳で。

呼吸器内科で毎週沢山行われている検査が気管支鏡検査。
まぁ、気管支に内視鏡を入れて行う訳です。
胃カメラの肺バージョン、と思っていただければ、一番近いかと。

喉に麻酔をして、細い内視鏡を気管に入れていきます。
気管は、喉では1本です。喉過ぎた辺りに声帯も見えます。
それが、左右に分かれ、その先も分かれ、と次から次へと別れる訳です。
大きな区分は左8こ、右10こですが、その先も更に分かれます。

そして、それぞれに番号が振られています。
右B1c(1cは右肩に小さく書かれる)のような感じ。
左右どちらなのか。
B=気管支。Aなら動脈。
1はS1(大きな区分の何番のところか。)
cはその中のcという枝。


内視鏡の類というのは、まず最初に正常組織を同定します。
胃カメラなら、これが食道、ここが胃(の底部、体部、etc)、など。
目的としている"悪そう"な所へいきなり行くのではなくて、全体をみるんです。
だから、気管支鏡でも枝を全て同定するんです。

が。
先生方は当然のごとく分かるみたいなんですが、私みたいな素人には、カメラが進んでいっても、そこが何番なのかチンプンカンプンです;;



それが終わると、ついに検査突入。
BALといって、目的の枝の先に生理食塩水を入れて洗ってきて、その中にいる白血球や細胞などを調べる検査。
TBBといって、肺がん疑いの組織を生検(つまんできたり、こすり取ってきたり)する検査。
TBLBといって、肺の組織を少し生検して調べる検査。
など。

苦しさは胃カメラ同様人それぞれみたいですが、自分が受けたいかと言われると微妙な検査ですね。
胃カメラも絶対もう嫌だけど。

健康でいることが一番です。

Jul 12, 2010

忌中

私ごとですが。
7月9日未明に母方の祖父が亡くなりました。享年79歳でした。

心臓と腎臓が悪かったそうで(脚がすごくむくんでたそう。)。
認知症&せん妄で、自宅での加療は無理ということで、入院しての加療をしていましたが、肺炎にかかり、帰らぬ人となったそうです。
(そうです、というのは、私は病院に行けておらず、家族経由で聞いたから。)
話を総合して私が推測するに、おそらく最期はseptic shockだったのではないか、と。


私が最後に会ったのは今年のお正月の時。
確かに、少しボケていたとは思いますが、でもとても元気にしていました。
3月に国家試験に合格した時も、はっきりしていました。
5月に入院した、とは聞いていましたが、まさかこんな急だとは思っておらず。


連絡を受けて駆けつけた時には、祖父は自宅に戻ってきていました。
親戚が集まっていて、納棺式がちょうど始まるところでした。

祖父は驚くほど安らかな顔で、顔色もきれいでした。
スーツが一番祖父らしい、ということでスーツを着せて。
大好きなお饅頭や、ネクタイなども一緒にお棺に入れました。


でも、なんだか、祖父が亡くなったという実感は全然ありませんでした。
亡くなった祖父を目の前にしているのに。
お通夜や葬儀の間もあまり実感はなく。

初めて実感したのは、告別式でみんなで最後にお棺にお花を入れてお棺の蓋をするとき。
これを最後にもう祖父の顔をみることは無いんだ、と初めて実感しました。

それと同時に、ぞーっとしました。
これがもし、私の父だったら。
そう思ったら怖かった。


お骨は、曾祖母(享年94歳?95歳?私が高2の時。)の時よりもしっかりしていました。
曾祖母は骨粗しょう症だったのかな。

驚いたのは、骨がしっかりしてて骨壷に入りきらない場合、崩して入れるんですね。
簡単に粉になるんですね。
だから、お骨は海にまいてくれ、などと言えるんですね。

それにしても。
まさか、患者さんを看取る前に身内を看取ることになるとは思わなかったです。

最後に。
こっちはいいから、行っておいで、と言ってくれた同僚の皆様、ありがとうございました。

Jul 8, 2010

ソーシャルワーカーさん

今週、復職後初の患者さんをとりました。
緊急入院です。

主訴は、発熱・呼吸困難・食欲不振。
癌の末期の方で、今回の体調悪化の原因は、肺炎・肺塞栓・心房細動でした。

ご家族とも話し合って、在宅で最期をという方向で話を進めています。
在宅で介護をする為には、介護保険はもちろんのこと、訪問看護・往診医、などを手配する必要があります。

それらをやってくれるのが、SWさん=ソーシャルワーカーさん、という職種の方。

授業では習ってましたし、実習中に見学もさせていただいたんですけど、実際に医師になってからコンサルトするのは初めて。

水曜日にお願いをしたら、木曜日にはさっそく往診医を手配してくれました。
そして、なんとその往診医の先生は来週には退院前共同会議ということで、病院まで出向いてくれるとか。

この素早さにビックリしたら、先輩が教えてくれました。
『ERに運ばれてきた身元不明の方の身元とかも調べてくれるんだよね。
どういうネットワークがあるのか分からないけど、ソーシャルワーカーさんはすごい。』
と。

確かにすごい。

Jul 2, 2010

復職

復職初日と2日目を終えて。

私にはまだ担当患者さんがいません。
だから、本当にのんびりです。
同級生(であり、大の友達である、Cちゃん)に実習最初の月の学生のごとく、くっついて歩いています。
あ、でも担当患者さんがいない、ってある意味学生以下?(笑)

のんびり病棟生活を思い出して、慣れてきたら来週から患者さん割り当てるね、って言ってもらってます。
来月はなんと7人(6年生2人と5年生5人)も学生が来るのに、私の下には0です。
負担を軽くしてくれているのです。
ありがたいですよね。


初日。
新患カンファからスタートでした。
なんだか、こんなに病棟にいてドキドキしたのって、4年生の時にプラカンで初めて病棟に行ったとき以来かも。
あまりにドキドキして、倒れるかと思った(笑)

幸いにも、倒れたりもせず。
ちゃんと午後のブロンコ(気管支鏡。そのうち日記にも書きます。)も見学(お手伝い、ではない。笑)できて、無事に過ごしてきました。

ただ、だらりーんな1か月を過ごしたことと、気持ちの問題でしょうか。
まだ、一日病院で過ごすと疲れます。すごく眠いです。。
でも、8時前くらいに病棟出ました。


そして、二日目。
緊急入院が来るかも、担当する?という話もあったのですが、他科へ。
来週の割り当てでは私は水曜と金曜に入院さんが来るはずだったのが、水曜の方はキャンセルに。

あれ、私って…?
まぁ、いいと言えばいいのですが。
来週緊急来たら私だね。


という感じで、ゆーっくり再スタートです。
頑張らないで、楽しんで、自分を大切にしながら生きていきたいです。