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Sep 30, 2009

人間の脳はうまく出来ている

今週になり、ようやく勉強を開始したはやたまです。
卒業試験の勉強をしていて気づいたこと。

1-2年全く触れていない科目に関しては、知識がほぼ0に戻っているということ。
当たり前のことながら、あまりに知らないということに愕然。
医師になった時にこんなに知らないで済まされるだろうか。。。

例えば。
内科は比較的覚えているとはいえ。
回った循環器と、回っていない内分泌では大きな差が。
ましてや、精神科・皮膚科などは記憶の彼方。

やれば思い出すということは、一度は入れた知識のはず。
頭のどこかに眠ってる知識をすぐに引だせる場所に持ってくるだけのはず。

でも、やっぱり時間がかかりそうです。
うーーん。。

Sep 26, 2009

卒業試験

さて。
昨日で実習が全て終了したので、そろそろ卒業試験について考えなくちゃ。

そう思った私がまずしたこと=卒試の過去問が全教科分そろっていることを確認すること

無事に、全て揃っていることが確認されたので、勉強始めます。
世間より、同級生より遅い自覚はあります。
国試の勉強も全く始めていません。

うちの学校の卒業試験は6週間。
今年は(も?)内科から始まり、胸部外科で終わる予定。
11月20日まで続きます。

落ちて再試になるのだけは避けたい。
そして、何よりも国試に受かって、無事に来年から研修医になりたい。
頑張ります。

Sep 25, 2009

最終日

本日が私(たち)にとって、最後のクリニカルクラークシップの日となりました。
実習は最後です。
次に病棟に行く時は医師としてです。

思えば、1年前。
全く何も出来なかった頃から比べれば、今ははるかに成長したと思います。
技術面、知識面、精神面、人間力。

大変な1年だったと思いますが、楽しかった1年でもあるかな。
成長を実感できたのは嬉しいです。

医師になれる気がしない、と思っていた1年前。
今は、ちゃんと医者になれる気がします。
大丈夫、ちゃんと医者を出来るよ、って思えます。
研修医として生きていくことはできると思うんですよね。
今の心配は、後輩をちゃんと教えられるような研修医になれるかどうか。


さぁ。
でも、とりあえず、学生の間は後は卒業試験、そして国家試験。
まずは来月と再来月の卒業試験を通らねば。
そして、国家試験ももちろん通らねば!

今日、Y先生(うちの大学の教育委員長)に呼び止められ、国家試験の勉強、ちゃんとやらないとダメだよ、って注意されました。
よっぽどマッチングの点数が悪かったのでしょう。

頑張ります><
ちゃんと来年研修医になれるように頑張ります><

Sep 20, 2009

カリセミ

カリスマ救急医を目指す秋期セミナー。
正式名はもっと長かったような。。?

とにかく、略してカリセミ。

昨日と今日の2日間、わが大学で行われました。
主催:わが大学のER
実働:TESSO

何をやったのかというと。
ICLS(つまりは、心停止)
外傷(JATEC)
CDLS&STARTトリアージ
内科救急(T&A)

そして、最後に全てのOSCEをやるという強行スケジュール。
2日間でこれだけを詰め込まれて、参加者さんにちゃんと理解していただけたか若干不安ですが。。

やってる側としても、準備がいつもの3倍(いつもは1つ1つでWork shopしてるから)。辛い辛い。
しかも、ERの先生がたはギリギリ(前日、当日)になってから、変更を重ねる上に、先生がしゃべる分の講義は時間が延びる延びる。。。

でも、これだけを一度にやり、いい復習になりました。
やっぱり、人に教えるというのは難しいです。

でも、ERを回って感じたのは、知ってると知らないでは大違いだということ。
だから、こうやって少しずつ勉強したことが来年ERを回るときに役に立ってくれると信じます。
だって、一応ICLSの終了証と、CDLSの終了証(これは試験を提出しないといけないけど。そして、まだ提出してないけど)を持ってることになってる訳だし。。


ICLSは以前からやってるから、多分大丈夫。
JATECは私が苦手な薬の投与が少ないから、多分大丈夫。
STARTトリアージは私が責任者としてOSCEの採点をした(ICLSなど他のOSCEブースは全て先生だった。)から、多分覚えた。自信持ってトリアージできる。多分。


この間、筑波大学でやったPALSをしっかり復習して、あとは内科救急をもうちょっとしっかりやりたいなぁ。
将来の自分に一番必要そうな2つだからねぇ。

国試も終わって、余裕があったらテキスト読んでみようかしら。

Sep 15, 2009

報告会

本日、Harvardの報告会がありました。
緊張したけど、なんとか終わりました><
これで、まずはひと段落。

みんな、話すの上手だし、話してる内容いいし、すごいなぁ、って思いました。

来年、私は後輩をちゃんと教えられるような先輩になれるのだろうか。
うーん。

Sep 12, 2009

9月15日

<予告>

Harvard学生報告会

9月15日(火) 16:00-18:00
臨床講堂


今年派遣された8人の学生で報告会を上記日程で行います。
興味のある方はぜひいらしてください♪
私も少ししゃべります。

Sep 11, 2009

頭蓋骨形成術

ようするに、頭の骨を作る(というか、戻す)オペです。

前回の日記に書いたように、脳は頭蓋骨という固いプールの中の、髄液というお水の中に浮かんでいるお豆腐みたいなものです。
だから、圧力には弱いです。

圧力。
前回の理由はお水が排出できなくなることでした。
今回の患者さんの場合、脳が腫れてしまった(脳浮腫)ことが原因でした。
そのため、一時的に圧力を解除するために、頭蓋骨の一部を外す、という手術が行われました。

本来は、その骨はお腹の中にしまっておいて(バイ菌などがつかず、”清潔”な状態で保存できる為)、脳浮腫がおさまってから、元の位置に戻すんです。


ところが、本日の患者さんは糖尿病を合併していた為、お腹の中にしまっていた骨に感染が起こってしまったんです。(糖尿病があると、傷もなおりにくいし、感染が起こりやすい)
そのため、先日お腹の中の骨は取り出され(=もう使うことはできない)るオペがされました。
その為、今日頭に戻したのは、チタンで出来た人工骨(なんと、お値段100万円)です。

オペ前は骨が無い部分がへこんでいた(脳浮腫が戻った&重力に負けて横に垂れてきた)のですが、人工骨を戻したら、きれいな頭の形に戻ってました。

頭蓋骨は大事だ、と目の当たりにしたはやたまでした。


おまけ:
今日のオペで久しぶりにオペ室で倒れました;_;
視野が白くなり、ドアまで辿りついた(左手でドアを、右手で壁を確認したから、部屋の隅のドアまで辿りついたことは確実)のに、視野が白くて、ドアを開けることができませんでした(オペ室のドアは、足でとんっとする部分があって、そうしないと開かないのです)。
結局、ドアの隅でぱたっ、と。

よく、ドラマで、人が倒れる際は、”なぜか”金属の膿盆とか台とかに触れて派手にがっしゃーん、って倒れてるけど。
本日の私はまさしくそうでした;;

手洗い後のガウンを置いてあった金属製の台にがっしゃーん、と。。
外回りの看護師さん(今日は私が苦手な怖い人じゃなくて、優しい人でよかった><)が即飛んできました。。

あーあ。
やっぱり外科はダメかなぁ。

Sep 9, 2009

本日のオペ

は、VP-shunt。

脳は頭蓋骨という固いプールの中のお水に浮かんでいる豆腐みたいなものです。
そのお豆腐も、真四角ではなくて、真中に脳室という空間があるような形をしています。

で。
そのお水を作って、回収をして、常に新しいお水になるようになっている訳です。

ところが、いろいろな病気で(水頭症、正常圧水頭症、クモ膜下出血などなど)そのお水を排出できなくなることがあります。
そうすると、頭蓋骨という固い容器のプールに浮かんでいる豆腐は圧迫されてしまいます。
正常な働きが出来なくなってしまうんです。

そこで、そのお水を回収する役割を代わりに果たすのがVP-shunt。
脳室から、腹部にシャント(通り道)を作ってあげる訳です。

頭蓋骨のなかに管を入れて、その管のもう一方の先はお腹の中。
頸の皮膚のした、胸の皮膚の下、を通してお腹まで到達です。

どうやって通すのかと思いきや、そういう器械があるんですねぇ。
うまく出来てるものです。

本日は脳外科と思えない2時間のオペでした。

Sep 8, 2009

久々のオペ室

すっごーーい久し振り(8か月以上ぶり?)のオペ室でした。
循環器内科→肝胆膵外科→産婦人科→小児科→神経内科→神経内科→小児放射線科→小児循環器科→ER→脳外科

だったので、手洗いとか、実に9か月ぶり(笑)


本日、たまたま「明日のオペ(担当患者さん)は何時からかなぁ」とPCを見ると、”本日のオペ”に緊急オペで慢性硬膜下血腫が!!
普段ならオペなんて行きたくないから、全く見向きもしないのですが(笑)

たまたま今日のカンファで”慢性硬膜下血腫のようなさらさらとした血”という表現が出てきていて、その時に、メジャーな疾患だけど知らないなぁ、って思っていたので。
ちょっと気になってオペ室に見物に(あくまで見学に!!!)行ってきました。


入り方はかろうじて覚えていたものの。
たち振る舞い怪しい。

しかも、私は全くもって手洗いなんてしたくないのに、先生に「学生さん、手袋いくつ?(オペ用の”清潔”な手袋はサイズがいろいろあって、私は6または6半)」って聞かれたら思わず「6半です」と答えてしまったのです。。。

迂闊でした。
結果、当然手洗いすることとなり、壁に貼ってあった”手洗いの順番”プリントを見ながら必死(笑)
手袋は内科でも必要時には着けるので覚えていましたが、オペのガウン着るのとか、うる覚えの記憶を必死でたどりました;;

幸いにも、7月から5年生が回り始めているので、オペ看にはさぞ初オペ室でおろおろしている5年生に見えたことでしょう。


さて。
肝心な慢性硬膜下血腫の話ですが。

慢性硬膜下血腫は、高齢者に多い病気です。
外傷(ちょっと尻もちついたとか、こけたとか)を契機にして、硬膜下(脳の外側・硬膜の下側)に血液が徐々に染み出すようにしてたまる(血腫)ような病気。
治療法は、外科的にその血腫に穴をあけて血液を出して、中を洗う。


知識としては知っていましたが、慢性硬膜下血腫の血は本当に全く固まらないんですね。
血腫の膜を破いた時にどばーっと血が出てきましたが、それを採取して容器に入れておいても全然固まらない。
(普通の血液は体外に出たら固まる。採血の種類によっては試験管の中には固まらないような薬が入ってたりするし、そういうものが入ってないと固まる。)

でも、普通の血液より若干濃いような、ちょっとだけ、とろっとしたような、そんな血液でした。


それにしても。
1時間のオペだったから良かったようなものの。
薬効く前にオペ室に入ってるから、倒れなくて本当によかった;;

Sep 4, 2009

Neurosurgery

今月は脳外科をローテート中です。

まぁ、誰に言っても「なんで?!」って言われるし、本人もなんで脳外科選択したんだろう、って反省中だけど。
(それくらい、手術が苦手で、あんまり好きではなく。自他共に内科向きだと認める私なのです。)

でも、幸か不幸かとってもゆるーーーいグループに配属されました。
内科だったら、そして、いつもの私だったら、物足りないところでしょう(笑)

でも、今月は外科。
しかも、相変わらずdrop outギリギリ生活を続けててそんなにやる気はない。

ちょうど良かったです(笑)

私たちの学年から研修医制度が少し変わります。
外科が必修ではなく、麻酔or外科になります。

そのため、おそらく私にとっては人生最後の外科。
うーーん。こんな最後でいいのかしらね。