私、ただいま医師6年目、小児科4年目に突入しています。
成長している実感って、普段は全くないんですよ。
まだまだ先輩にご相談することも多いし。
でも最近、そっかぁ多少は成長しているのだな、と思った細かーい事があったんです。
(自画自賛?)
1。予防接種の予定を組める。
当たり前のようで、当たり前じゃないんだ。ということを知りました。
いや、私が偉いとか、出来ない人がダメとか、そういう訳じゃなくて。
3年目をNICUで過ごした私は、一人の子を、生まれた時からずっとフォローしていくということに慣れています。
なので、当たり前ながら、生まれてからの予防接種のスケジュールを自分で組めるんです。
予防接種はけっこう複雑です。
種類も多いし、同じ種類を何回も打つので、間隔を正しく開けないといけない。
さらには、生ワクチンの後は4週間は開けないといけない。
種類によって、打ち始められる月齢も違うし、逆に上限も決まっている。
風邪をひいたりしてずれることも多々あるし、大幅に打ち忘れという子もたまにいる。
定期接種だけならまだしも、間に任意接種も入ってくるからさらに複雑。
それを、何人もやってきているので、種類や間隔などが頭に入っているのとup dateされている。
2ヶ月から始めていって、何週間あけて次のこれとこれを打って。
こっちとスケジュールを会わせるために、次回は4週後じゃなくて5週後にしましょうか、とか。
大幅にずれてるから、じゃあ年齢制限的にこれとこれを今月にして、次はこれとこれで、とか。
調節がさらさらと出来るのって、やっぱり今までの経験がいきてるのかな、と。
細かいことだけど、ちゃんと経験が積み重なってきているんだな、と。
2。退院調節ができる
小さく生まれた子や具合が悪い赤ちゃんが退院出来る出来ないの医学的な判断のことではなくて。
退院に当たっての細かい調整が出来る、ということ。
例えば。
退院後の注意事項のお話。
退院後のフォローアップ外来の設定。
退院後の予防接種の設定(上記の日程調節のことではなくて、住民票があるところと帰る場所が違う人もいて、更には受診する病院が更に違う都道府県だったりすると、定期接種の予防接種を受診する病院で打つために手続きが必要になることも多々)
小さい子の場合は、シナジス(RSウイルスの免疫グロブリン注射)が必要だったり、修正月齢の説明が必要だったり。
退院が見えてきた時点で、こういう細かいことをちゃんと気にして調節できるのも、やはり3年目の経験が生きてきているのだな、とか思ってみたり。
後期研修の3年間(3年目から5年目)の経験って、やっぱり積み重なっていて、無駄なことって無いんだな、と思う今日この頃。
出来ない事も沢山沢山あるけど、先輩におんぶに抱っこ状態はまだまだあるけど、それでも、3年前と比べれば違うんだなぁと少し実感できて、ちょっと成長した気分。
よし、明日からも頑張ろう。