糖尿病って、おばあちゃんおじいちゃんの病気、とか。
生活習慣病の一つ、と思ってる人が多いのではないでしょうか。
だけど、小児科領域においてはあんまりそうとも限らないんですよね。
自分は何も悪くないのに、家族も何も悪くないのに、それでもなる糖尿病。
自分で自分の膵臓やインスリンを攻撃してしまうためにインスリンが不足するから起こる糖尿病。
インスリンは、糖を細胞に取り込ませてエネルギーに変えます。
つまり、生きていくエネルギーを作るには糖分だけじゃなくて、インスリンが必須。
それが無いのが1型糖尿病。
糖を使えないから血糖はあがるし、糖が使えない代わりになんとか脂肪で生きている状態なので、痩せるし、ケトンというゴミが出て来て具合が悪くなる。
理論では分かっているものの、実際にコントロールするとなると話は違って、大変。
患者さんの受け入れもだし、治療は血糖を測ってインスリンの注射をすることだから。
糖の摂取とインスリン、消費のバランスを保たないと、低血糖になるリスクもあるし、逆にケトンが大量に作られる状態になるかもしれない。
患者さんが拒否的にならずに、でもきちんとコントロールできるようにしていくことって、大変なんだ、、
当たり前のことながら、改めて実感。
主治医って難しい。