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Jan 24, 2013

EBM

EBM=Evidence Based Medicine
当たり前のようで、実際にやろうと思うと難しいこともある。
そんなことを最近実感する。

上から言われてそのままやっていることだったり。
慣習的にそうやってるけど、じゃあどこまでが正しいのか、とか。
自分で考えてやろうと思っても、ではどこの文献に当たろうか、とか。
自分が調べたもので本当に全部なのかな、とか。

いろんなことを考えだすと難しいなって。
特に新生児なんて、まだまだEvidenceが少なくてこれからな分野です。
何を根拠にどう医療を進めて行くのか。

文献ばっかり読んでても、出来る医者にはなれない。
だけど、文献を読まないと出来る医者にはなれない。

Jan 14, 2013

新生児科は太る

なんて、当たり前なことを今更言ってみたり。

小児科では、病棟⇔外来⇔救急外来、と文字通りバタバタと動き回っているので、意外と消費カロリーがあります。

が。しかし。
新生児科では、基本的に朝NICUに行ってから帰るまではほとんど動きません。
行くとしても、午後少し外来、当番の日は少し産科病棟。
みたいな感じです。
そうすると、悲しいかな、消費カロリーが少ないため、今までのように食べていると太る訳です。

そして、最大の罠(いえ、罠と感じているのは私だけなのだと思いますが)がスクラブ。
今までは、上はスクラブ、下はユニクロという感じでした。
新生児科では、毎日綺麗なものを着るため、上下ともスクラブが用意されています。

これが問題でして。
スクラブの下というのはゴムなんですよ><
いくら食べても、少々太っても気付かなーい♪

という生活を1年過ごして気付いたこと。
あれ、4月から小児科に行くのに、今まで着てたものは入るのかしら??
怖くて試着すらできません。ダイエットダイエット(汗)
食べないダイエットは難しいので、まずは行き帰りを歩くことと、夜8時以降食べないダイエットをしてみようと思います。

Jan 10, 2013

未妊健、飛び込み産

と言っても、医療職(というか、お産に関連する職種)でなければ意味が分からないかもしれません。

未妊健=妊婦健診未受診のこと
飛び込み産=フォローしていないママが突然やって来てお産になること

これ、どっちもかなりリスキーなのですが、どうも一般の方はそう思っていないみたいで。
けっこうな頻度でいらっしゃいます。

妊婦健診を受けていないと、または、フォローしていない場所で突然お産になると。
どういう経過があるのか、赤ちゃんの成長具合、赤ちゃんがどういうリスクを持って生まれてくるのか、などが分かりません。

それでも、産科は(というかお母さんは)無事に生まれてくれればそれでよいです。
そうは行かないのが小児科(赤ちゃん)側です。
いったい何週に相当するの?呼吸は?感染は?

最近、私、よく未妊健・飛び込み産を引きます。
New Ballard Scoreという、赤ちゃんの週数の推定の点数を付けるのが上手くなりました。
うーん。

Jan 9, 2013

患者さんの先行き

私は4月に異動です。
同じ病院内ではありますが、NICU→小児科と少し部署替えです。

外来の児たちはそのままフォロー出来ますが。
今担当している入院の児たちは極力3月末に退院としてから異動になりたい。
そう思っているので、1月に入ってからは逆算が続いています。

早産児の児たちの退院の目安は予定日です。
つまり、今は30週の児もとれる(担当させてもらえる)けど、2月になると34週までしか厳しい訳です。

もちろん、満期になっていて具合が悪い子たちもいるので、具合の悪さによっては取れません。
満期で少し小さくて、少し飲めなくて、というような児であれば大丈夫。

とか。
引き継ぎのことを考えて、担当したい!っていう児を少し考え始めました。
去年異動だった先輩たちが上手だったんですよね。
自分の異動とともに、入院患者さんたちが綺麗にいなくなった感じ。

私の場合は、もともと長く担当している児が先行き不透明なので、全員を退院まで見届けるのは難しそうではありますが、極力患者さんを退院まで見届けたい。
あと2ヶ月半、頑張ります。

Jan 5, 2013

あけまして。

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

新年早々、外来を診ている子がオペになってみたり、入院になってみたり。
やっぱり、小さく早く生まれたお子さんたちにとっては、最初の冬というのは大きな試練です。

風邪をひきやすく、そして重症化しやすい。
思っているよりも危険です。

と、私も聞いてはいたのですが、実際にフォローしている児が初めての冬を迎えてみて痛感しました。
みんな、風邪をひいてみたり、インフルになってみたり、重症になって入院してみたり。
気付けば小児病棟に知ってる顔があっちにもこっちにも。

免疫がまだなくて、まだ小さめで。
思っている以上に冬というのは赤ちゃんにとっては試練ですね。

Jan 1, 2013

最後の超未ちゃん

早産児の子たち。
最初、基本的には予定日前後が退院のひとつの目安、とお伝えをします。
つまり、28週で生まれた子であれば、40週まで約3カ月入院している訳です。
超未ちゃんたちは、+αで時間がかかることも多いので、4カ月とかざらです。

ということは。
同じ病院内とはいえ、3月に小児科に異動になる私がちゃんと超未ちゃんを担当して、ほぼ退院まで見届けられるのは今がギリギリ。そして、順番的にも次は私が超未ちゃんを担当する番。

なので、年末年始のお休みに入る前に、みんなにお願いをしていました。
「チビちゃんが生まれるときは、ご連絡ください。1時間かからずに飛んできます。」と。

28日まで平常通りの仕事。
29日夜に実家に帰省。
30日朝5時半過ぎに病院から電話があり、「今から26週、800gの子が出る」と。

実家の車を借りて首都高を運転して病院へ。帝王切開のオペ出しにギリギリ間に合いました。
先輩がた(6月異動)にお願いをして、私が取れる最後の超未ちゃんだから、蘇生とか処置とかやらせてもらいました。
当たり前だけど、まだまだ私一人では絶対に蘇生できない。
だけど、挿管が一発で入った。末梢も一発で入った。A-lineも(ややaccidentalに)一発で入った。
いっぱいミスもしてるけど、NOも組み立てられたし、初期蘇生・処置は出来た。


超未ちゃんたちは最初の3-4日が特に山場です。
超急性期と呼ばれ、呼吸・循環は不安定だし、頭の中に出血を起こしやすいし。
超未ちゃんの超急性期を診れる最後でもあるから。

31日、1日と朝6時前に起床し、実家から病院へ行き、昼前まで働いて帰宅。という生活を選びました。
午後からは、家族行事(?)に参加。
年越し蕎麦を食べて、紅白を見て、お雑煮を食べて、お節を食べて、初詣に行って、ちょこっと初売りをのぞいて、ついでに美容室も行って。

もちろん、オンオフをちゃんとつけて休む時に休まないと、というのは分かっています。
完全なるoffにしていないから、各種行事はしているのだけど、だけど、お正月な気分が全くないです。(まぁ、学生時代に毎年やってた巫女さんをしていないというのはあるにせよ。笑)

でも、後悔はしたくなかった。
最後の超未ちゃんだから。
こうして、私の年末年始が終わりました。

明後日は日当直。明日はお休みしようかな。
これだけ毎日乗り物に乗っているので、明日はゆっくりしないと、多分来週まで乗り物酔いを引きずってひどくなりそうだから。


そういえば。
私の2012年最後の夢は仕事でした。
というよりも、なんか聞いた事のない病院に飛ばされることになって、「ごめんなさい。もっと仕事頑張るから、今のところにいさせてください」って半泣きになってる夢でした。
文字通り、赤ちゃんに始まり赤ちゃんに終わった一年となりました。
今年はどんな一年になりますやら。on offをはっきりつけつつ充実させていきたいです。